採用試験(面接)の必勝法、注意するポイント
事前準備-面接編
まずは、社会人として当たり前のマナーは必ず守りましょう!
・清潔な身だしなみで(第一印象は肝心です)
・忘れ物はないか?(指定されたものは勿論、筆記用具ぐらいは最低でも用意しましょう。)
・時間厳守(5~10分前くらいには訪問できるように)※どうしても遅れる場合には事前に連絡を入れること。
・携帯等の電源は切る。(最近増えているマナー違反です。会社に入る前に必ず電源チェックを行いましょう。)
自分の経歴-能力の把握
今までの経験をしっかりと頭で整理をして臨んで下さい。キャリア採用の場合は、即戦力となれる人材であることが必要条件です。
職務経歴書と照らし合わせて、その人がどの程度の期待をできるか質問をしながら面接官は判断をします。持っている力を十分に、なるほどと思えるような具体例を交えながら説明したいところです。
ただし、だらだらと話すのではなく要領良く話ができるように、整理しておくことが大事です。説明の仕方がコミュニケーション能力のテストにもなっています。
面接の基本的心構え
基本的姿勢としては面接を受けさせて頂くという姿勢で臨んでください。身だしなみをきちんとして、言葉も丁寧な対応が必要です。
一方で面接は、あなたにとって会社の内部や受付・面接官を通じて、その企業の雰囲気・社風等、企業を知る重要な場でもあることも認識して、面接に挑みましょう。
まずは緊張感を!姿勢や仕草は自分が思っている以上に目に付くものです。また、声の大きさやジェスチャーなども、印象を左右します。全身に程良く緊張感を持って、好印象を持たれるように心がけましょう。
また相手の目をみてしっかりと話すこと。意志や意気込みを伝える重要なポイントになります。そして、たとえ流暢ではなくとも、自分の言葉で話すよう心がけましょう。「ありがち」な言葉よりも、たどたどしくとも自分の言葉で一生懸命答えた方が自分をアピールできるものです。
最後に面接官の質問には簡潔に答えるほうが望ましいでしょう。あまり長々と話すと話の焦点がぼやけてしまうだけでなく、理解力や表現力が欠けている、と見られるケースもあります。
注意すること
面接における、答えにくい質問や、逆にこちらから質問を求められたときに避けたほうが良い事柄についてご説明します。
まず、第一面接でいきなり給与についての質問等は避けたほうが良いでしょう。ただし、先方から積極的に聞いてきた場合には、素直に希望額等を伝えても構いません。この場合、現状維持~20%アップ程度が、客観的に見て常識的な範囲の金額といえるでしょう。
次に失敗やトラブル談を面接官から振られた場合です。自分としては話したくないと考える人も多いでしょう。しかしここで求められるのはトラブルなどに立ち会った場合、どのように乗り切ったのか?そこから何を学んでいるのか?であり、けしてネガティブに捕らえる必要はなく、むしろアピールポイントにもなりえます。技術者の方でしたら、困難だった開発やトラブルへの対処について、要領よくまとめておくことをお勧めします。
最後に転職回数も聞かれたくないことの一つだと思いますが、回数の多い方(30歳くらいであれば3回以上)はまず理由を聞かれると思ってよいでしょう。数が多いほど、どうしてもマイナスイメージになりがちです。そこで幅広い経験などをアピール要因にできるような言い回しを身につけるのも手です。
志望理由
志望理由は目的意識や仕事に対する熱意、考え方を判断する材料です。明確な目的や目標を持っている人は、意識が高く、仕事に前向きに取り組む人物と考えることができるからです。また、応募者の方向性が会社と合っているかも確認されます。
新卒の志望理由のような「将来性の有る会社」等ではなく、今まで自分の学んできたことや経験してきた事で何を実現したいのかを整理して述べます。その業界やその会社の事業、仕事内容で魅力を感じる点を関連付けて具体的に話すことが大切です。
前向きな答えでも、やりたいことばかり述べるのは好ましくありません。今時分ができること、自分の将来のビジョン、会社の方向性をふまえて答えましょう。
どんなに優秀な方でも、その会社で目的が実現出来ない時は不合格になります。
退職理由
退職理由の質問の意図は人物の性格や忍耐力、協調性、仕事に対する考え方を確かめることに狙いがあります。全く不満がなく、前向きな目標実現のための転職であれば、そのまま答えても問題はないでしょう。ですが面接官に「同じような理由で辞めるのではないか」と思われるような理由は避けましょう。
例えば、会社や上司等への非難やネガティブな言葉は避けたいところです。どんな会社でも起こりえる人間関係や経営方針に対する不満などの理由は避けましょう。
あくまでも前向きにポジティブな説明を心がけます。
職務経歴書
中途採用において、職務経歴書はいわば自分を表したパンフレットです。忙しい企業の人事担当者に、あなたがこれまでどんな業務に携わり、どんな役割を果たしたか、という点でポイントを絞り、自分の能力や業務知識を分かりやすく伝えることが必要になります。
職務経歴書作成では内容を簡潔に、A4サイズ1~2枚くらいにおさめるのが基本です。
職務経歴書を見る側の視点に立って考えればおのずと答えはでてきます。自分が伝えたいことよりも、人事担当者が知りたいと思うことを書くことが大事です。「見やすさ・分かりやすさ」を重視した箇条書きが望ましいでしょう。署名はかならず手書きで。